泌尿器科は腎臓から膀胱、尿道、前立腺、生殖器の疾患、および性感染症を扱う診療科です。
そのほか高血圧の原因にもなる副腎腫瘍の手術治療も行います。当科では速やかで的確な診断と患者様に優しい低侵襲治療をテーマとして日々努力しています。
尿路結石治療では、体外衝撃波砕石治療、内視鏡レーザー治療のほか、腎の大きな結石に対する経皮的内視鏡手術などにより、あらゆる部位やタイプ、
治療困難な結石にも対応しています。尿路がんの治療では、一部の進行がんを除いて内視鏡、腹腔鏡を用いた手術を行っており、
低侵襲、早期回復と機能温存を最重点としています。特に、腎がん、腎盂尿管がん、前立腺がんでは腹腔鏡による手術をほぼ全例に行っています。
また、副腎腫瘍や水腎症(腎盂尿管移行部狭窄症)も腹腔鏡で手術します。前立腺肥大症には、より安全性の高いレーザー核出法(HOLEP)で手術しており、
輸血の必要性はありません。当科についてのご質問等がございましたら、泌尿器科外来までご連絡下さい。
当科における部位別手術件数(2018-2023年)はこちら >
当院の泌尿器科では、泌尿器科疾患の診断・治療に関するセカンドオピニオンも受け付けています。
原則として、患者さまの現在の担当医が了承した上で、紹介状、必要なフィルム、データ等を持参していただきます。
予め、お電話で大まかな相談内容をお伝えいただき、時間を予約の上、ご来院下さい。相談内容が、当方の専門領域でないことが判明した場合には、
ご相談の上、対処させていただきます。尚、当方からは相談内容の説明書類をお渡ししますと同時に、相談結果として、現在の担当医に報告致します。
その内容は、原則として相談されたご本人にも開示いたします。 尚、相談に際してメモを取られることは構いませんが、音声レコーダー等での記録はお断りいたします。
また、費用については、ご予約の際にご説明いたします。
前立腺肥大症
主な症状
排尿困難、排尿の遅延、頻尿、夜間頻尿など
解説
前立腺は膀胱の直下にあって、その中心を尿道が通っています。本来の機能は精液を作ることです。
前立腺肥大症は、30代後半から前立腺の尿道周囲腺が筋繊維性の塊として徐々に大きくなり、結果として尿道を締め付けるようになり、排尿障害をきたします。
初期の段階では、α1ブロッカーといわれる薬で尿道の締め付けを緩めることができれば、でコントロールが可能です。
その他にも5α還元酵素、抗男性ホルモン薬、生薬などの治療薬が使われます。進行すると、薬ではコントロール困難になり、本人の意識とは別に、
残尿が増えて、常時膀胱に尿が溜まって、放置すれば腎機能障害を起こします。主な自覚症状は、出始めまでに時間がかかる、
排尿時間が長い、尿の切れが悪い、尿が近いなどです。薬でこれらの症状や残尿などが改善しなくなったら、内視鏡手術等の積極的治療が必要になります。
手術が困難な場合には、尿道にカテーテルを留置する方法に頼らざるを得なくなります。
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